意見募集ということなので一応書いてみる

(キーワードリンクはてな住所登録パブリックコメント)

住所情報を取らなくてもリスク(訴訟・賠償責任?)が低いと判断できるなら、取らないという手はある。しかし、某匿名掲示板をめぐる裁判例などを見るとなかなか難しい方向に向かいつつはあるようである。よって取りたいという動機自体は論理的には理解できなくはない。しかし、情緒的には「そちらがこちらを信用しないと表明された」と感じたということは申し添えておく。もちろんサービスを一方的に利用している側が言える立場でもないことも了解している。

なお、住所情報を取るなら取るできちんと仕組みを作った上で不公平感の出ないようにした方が良いだろう。具体的には詐称を許さないような仕組みにしておかなければ、不満や不備に繋がるだろう。もちろん多くの人が指摘するように情報漏洩に対する対策は当然必要不可欠である。最終的に、それらにかかるコストと得られる利益もしくは回避できるリスクとのトレードオフを経営者としてどう判断するか、という話になると思う。

サービスによって利用資格をきつくするというのはありだと思う。正直、画像サービス導入に伴って起こった問題に、他サービスが影響されてしまうというのもおかしな話だと思った。特に自分はあまり活用する予定の無いサービスであったのでなおさらである。また、リスクが高い部分に集中して保険をかけるというのはコストも下がると思うので悪くないのではなかろうか。

また今回、住所登録のみを問題視しているようであるが、個人的には性別・生年月日の情報収集の方が納得いかないものがある。必要性が不明瞭であり、何に用いられるのか説明不足である。当初個人認証にでも使うのかと思っていたところ、今回の話でアンケート等に流用されるかもしれないということが分かった。このため、戸籍情報を提供するのは絶対にやめなければと思ったほどである。システム的に必須なものではないなら、無記入を許すべきであろう。

なお、今後私が各種情報を提供してまで利用を続けるか、というとそこまでのメリットは今のところ感じられない。今回の件で、自分のコンテンツ管理は自分でするのが(コストはかかるが)リスクは低く自由度は高いという結論に落ち着いた。今後、日記コンテンツは自サイトに引き上げ、そちらで継続する予定である。

できれば、はてなのコミュニティーに提供したつもりのわずかな雑文は、リンクの関係もあるためはてな内に保持しておきたいとも思う。しかし、最終的な運営方針と合わなければ消滅もいたしかたないだろう。その場合、もし可能ならば、転送サービスを提供していただければこれまでリンクを張ってあるコンテンツの利用者にとっては親切ではなかろうかと思う。難しいかな。